
- ランナー4万人に対して、沿道の観衆はなんと250万人以上。 東京マラソンの2倍近い観衆が5重6重の人垣をつくり、 地響きのような歓声でランナーを迎えます。ランナーは胸に自分の名前を書いておくと、 延々と何キロにもわたって名前を呼んでもらいながら走ることに! さらに100以上のバンドが音楽を奏でて盛り上げたり。 走る人も走らない人も一体となって楽しむ、パレードのような42.195km。 世界100カ国以上からランナーが集まるのはなぜか。 いろいろな国際レースを体験してきた人に「NYがナンバーワン」と言わせる理由は何か。 一度でも走れば理解できることでしょう。

- この大会はコースも大きな魅力。市南部のスタテン島からスタートし、 ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、マンハッタンと、 ニューヨーク市の全5地区を走破する片道コースなのですが…。 アフリカ系アメリカ人の街、ユダヤ人街、イタリア系やヒスパニック系の下町、 さらには摩天楼の谷間を抜け、ハーレム、超高級住宅街、そしてセントラルパークへ。 走るほどに映画のセットのように風景が移り変わり、それに合わせて観衆の応援スタイルも音楽も、 街の匂いまでもが変わっていく。まさに「走る世界旅行!」です。

- 「あらゆる人に走る喜びを知ってもらいたい」。 ニューヨーク・ロードランナーズクラブ代表だったフレッド・リボー氏の夢が実を結び、 ING NEW YORK CITY MARATHONが創設されたのは1970年。賛同者は年々増加し、 わずか127人だった出場者は今では4万人以上に。 世界のトップアスリートも、車椅子ランナーも、街のジョガーも、 同じスタートラインに立ち、同じゴールを目指す。沿道からは年齢や性別、 肌の色や国籍の区別なく大声援が贈られる。 「私たちがING NEW YORK CITY MARATHONをスポンサードする意義がそこにあります」とアシックスのスタッフは言います。 「この大会はランナーだけでなく、人間を応援しているのです」。

- 大会前日に行われる「インターナショナル・フレンドシップラン」はもう一つのお楽しみ。 アメリカ国外からの出場者を対象にしたイベントで、世界の友好と人類の平和を願って、 国連ビル前からセントラルパークまでの4マイル(約6.4km)を走るのです。 早朝から国連広場には数多くの国旗が競い合うように振られ、 ランナーたちはお揃いのユニフォームや民族衣装をアレンジしたコスチュームで着飾って、ファンランを盛り上げます。 日本からも、着物姿やセーラー服、サムライ、忍者、相撲レスラーなど、思い思いの衣装を楽しむ人がいて、 各国のランナーたちから記念撮影をせがまれる人気者に。 ランナー同士、言葉などなくても分かりあえるのでしょう。あちこちで国際交流が生まれています。





















