株式会社アシックス(本社:神戸市、社長:和田清美)は、2005年シーズンに男子および女子の各ナショナルチーム(日本代表、U−24、U−21、U−19)が公式試合で着用するユニホームを作製しました。
今回決定したユニホームは、財団法人日本バスケットボール協会(所在地:東京都渋谷区、会長:兼子勲)の依頼により作製したものです。
なお、各ナショナルチームのユニホームは、すべて同様のデザイン、機能、素材となっています。
○写真

モデルは五十嵐圭選手(左)と大神雄子選手
今回のユニホームは、コートを変幻自在に動き回る選手の様子を「忍者」に重ね合わせました。忍者の装束である「鎖帷子(くさりかたびら)」に見立てた穴の大きいブラックのパターンメッシュ素材の使用や「手裏剣(しゅりけん)」の刃をイメージした模様の使用など、斬新なデザインとなっています。
機能面では、運動時の動きや姿勢に合わせて生地を裁断した当社独自の動体裁断「デルマカット」を採用しています。なお、「デルマカット」はアテネオリンピックの女子日本代表チームのユニホームにも採用し選手から好評を得ています。さらに、運動中の体温の上昇を抑える素材なども採用しています。
○デザインについて
・デザインテーマ:「新・忍者(Shin−Ninja)」
・特徴
1)忍者の装束である鎖帷子をイメージした穴の大きいブラックのメッシュを各所に使用し、機動性と戦いに対する結束を表現しています。
2)シャツとパンツのサイドには、手裏剣の刃をイメージした流線形の模様を使用し、相手陣内に素早く切り込んで躍動する姿を表現しています。
なお、手裏剣は、日本ナショナルチームの持ち味であるスピード、シャープ、テクニックにイメージを重ね合わせています。
3)胸部には「JAPAN」のロゴを付け、胸部右には今シーズンから新しくなったバスケットボール日本代表チームのロゴを付けています。
4)カラーは、ホーム用がホワイト、ビジター用がブラックを基調に、各所にブラック、レッド、ホワイトを取り入れています。
○素材について
1)シャツとパンツの本体には、吸汗速乾性の高い「クールマックスメッシュ」を採用しています。原糸に4つの溝を設けた独自の繊維組織により毛細管現象を発揮し、肌面の汗を外部へ素早く放出し乾燥させて、皮膚(ひふ)表面の温度上昇を抑える効果を持たせています。
2)サイドは、編目の大きなメッシュと薄くて吸水速乾性があるメッシュを重ね合わせて通気性とデザイン性を両立させています。
3)シャツとパンツの腰部は、熱を外部に逃がして体温上昇を抑える効果を狙って吸水速乾性、伸縮性、通気性のある「テクノファインピンメッシュ」を使用しています。
○動体裁断「デルマカット」について
動体裁断「デルマカット」は、皮膚のしわや伸縮を参考にした裁断により、フィット感を高めるとともに、パワーロスや不快感の元となるウエアのひきつれ感や引っ掛かりを抑え、選手のパフォーマンスが最大限に発揮できるようにサポートするものです。
"皮膚は余分なゆとりがなく、適度なストレッチ性を有した最も動きやすい理想的なウエアである"との考え方に基づき、「機能系被服デザイナー」の中澤愈氏が解剖学で皮膚を分析し考案したもので、当社と共同で開発しました。
運動時の動きや姿勢に合わせてパターンを設計した、立体裁断より一歩進んだ四次元的動体裁断の衣服設計です。バスケットボール競技の場合、特にパンツに効果が発揮されます。
※ 中澤愈氏について
なかざわ・すすむ。有限会社中澤研究室代表。
1929年生まれ、新潟県出身。東京芸術大学美術部で美術解剖学人体美学を専攻。東京医科歯科大学 医学部で解剖学、形態学を専攻。元実践女子大学大学院教授。主な著書に『被服解剖学』(文化出版社)。機能系被服デザイナーとして多くのスポーツウエアのデザインを手掛ける。
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