

パパもママも大喜びの第一歩から間もない赤ちゃん。 歩ける、とは言っても大人の歩き方とは随分違います。大きな歩隔(ほかく:両足の横の間隔)で右手と右足、左手と左足を一緒に出す横への力がかかりやすい2軸歩行。
やわらかい足指を精一杯踏ん張って、一生懸命歩く赤ちゃんのために開発されたファーストシューズです。
アシックスでは、今まで成長に合わせたシューズ作りをコンセプトに開発を進めてきました。
ベビーでは、足裏全体で歩く「ぺたぺた」歩きに対応したミドルカット〜ローカットのシューズ、プレスクールでは、「土踏まずを作っていく」時期ということに対応した、はだし感覚で足指が使いやすく、屈曲性のよい靴、自然に運動量の増える動きやすいシューズを開発しています。
また、ジュニアでは、運動量が増え、また外反母趾などの足の障害が増えてくる時期ということに対応し、衝撃緩衝材の入ったクッション性のよい靴、中敷にはアーチサポートがあり、母趾への負担を軽減できる靴を開発しています。
そのように成長に合わせたシューズを開発してきた中で、さらにきめ細かくベビーのさらに前、歩き始めた時に履く靴「ファーストシューズ」が誕生したのです。








ファーストシューズの製品化にあたり、歩き始めのお子さん達にいろんな種類のシューズを履いて歩いてもらい、 実験を行いました。
お子さんの身体に反射マーカーを取り付け、その軌跡を6台のCCDカメラで撮影し、 三次元座標化した後、関節の角度変化などを算出します。
私たちの今回開発したファーストシューズが、他のシューズに比べて歩きやすいかどうかを確認するためです。
信頼できるデータを得るためには、何度もまっすぐに歩いてもらわないといけません。 途中でぐずって歩けなくなってしまったお子さんもおられます。
また、撮影中にお子さんが照明に向かって歩いて行ってしまうこともあり、怪我をするのではないかとハラハラし通しでした。
このほかにも、自宅で撮影していただいた、歩き始めのお子さんの歩行ビデオもたくさん分析しています。このような研究データに基づいて、アシックスのファーストシューズは誕生しました。


私たち大人は普通、歩くときにかかとから着地します。私たちが動きを調べたところ、歩き始めの子どもは、そうではありませんでした。
かかとから着くこともあれば、つま先から着くことも、足の裏全体で着くこともあります。さまざまな論文を調べましたが、そこには典型的な歩き方が書かれているだけです。実際に歩いている画像を見ると、いろんな動きをしていることに改めて驚かされました。
歩行中に急に向きを変えたり、止まったりもします。すり足で歩くかと思えば、大胆に足を上げて振り下ろすこともあります。一歩一歩、学習しているようです。
私たちが開発したスクスクのファーストシューズは、そんな赤ちゃんのいろんな動きに対応できるように作られているのです。